
色の要素と感じるイメージ
皆さんはカーテンやカーペットを選ぶ際、どのように色を決めていますか?
色の組み合わせでお部屋の雰囲気はガラッと変わります。
今回は一般社団法人 日本インテリア協会の認定資格であり、窓回りやカーペットについてのプロフェッショナルである「窓装飾プランナー」資格保有スタッフが、色選びに役立つ豆知識をまとめています。
ぜひ参考にしてみてください。
色彩の基本要素
色を客観的に表現する際に基本となるのが、「色相(Hue)・彩度(Saturation)・明度(Brightness又はValue)」の3つの要素です。
色相とは、赤、黄、緑、青など色味を表す要素でどのような色かを表現します。
彩度とは、鮮やかさを表す要素です。彩度が高ければ鮮やかな色に、低い色ほどくすんだ色、灰色に近くなっていきます。
明度とは、色の明るさを表す要素です。色相や彩度が同じでも、明度が高いと明るく低いと黒っぽくなります。
これら3つの要素の組み合わせによって色は表現されています。

色の持つイメージ
続いて、ある色を見たときに感じる一般的なイメージの例です。
<カラー>:<ポジティブイメージ> / <ネガティブイメージ>
赤(レッド):情熱・愛情・興奮・熱い / 危険・怒り・派手
橙(オレンジ):活発・元気・親しみ・陽気 / 派手・騒々しい
黄(イエロー):元気・明るい・軽快・活発 / 賑やか・警告・安っぽい
緑(グリーン):平和・自然・リラックス・エコ / 未熟さ・保守的
青(ブルー):理性的・冷静・清潔・涼しい / 冷たい・冷酷
紫(パーブル):高貴・高級・上品・伝統 / 霊的・神秘・不安
白(ホワイト):清潔・潔癖・純粋・シック / 冷たい・軽薄
黒(ブラック):重厚感・豪華さ・フォーマル / 恐怖・憂鬱・暗い
彩度や明度によってもイメージは大きく変わります。あくまで参考です。
カーテン、カーペットのカラー選定事例
さて、実際にカーテンやカーペットを当社より導入いただいたお客様のカラー選定のポイントを、施設のタイプごとにいくつかご紹介いたします。
<企業の集合寮の遮光カーテン>
◇ブルー系:日中工場に勤務されている方が、帰宅後、冷静に落ち着いて休めるよう選定
◇エンジ系:温かみやぬくもりを感じ、休息=OFFのイメージ
◇グレー系:居室内の他の色に合わせやすく、スタイリッシュな印象で若年層にアピール
<賃貸物件のロールカーペット>
◇ベージュ系:落ち着いた雰囲気、いろいろなフローリングの色に合わせやすい
◇グレー系:汚れが目立ちにくい、部屋が引き締まるイメージ
<保育施設のカーテン>
◇ライトグリーン系:自然をイメージ、リラックスした雰囲気
◇ピンク系:やさしさを感じ、安心感を与える
◇イエロー系:明るく元気なイメージ
<保育施設のタイルカーペット>
◇ベージュ系×ピンク系:優しく華やかで落ち着いたイメージ
◇ライトブルー系:コーナー遊びなどで使用、集中できるよう落ち着いた雰囲気

いかがでしたでしょうか。皆さまのカーテン、カーペット等の選定の一助になりましたら幸いです。
ほかにも様々な導入事例をご紹介いたしますので、お気軽にお問い合わせください。